第3回「春日部 笑おう会」を無事終了しました。
前回に引き続き、東部地域で高次脳機能障害の電話相談窓口を担当している作業療法士様、他市で障害者相談を受けているご担当者様が参加してくださり、当事者6名、ご家族2名、支援者2名 計10名での御礼開催となりました。(まさか満席になるなんて😳)
春日部市に、同じ高次脳機能障害の方が大勢いらっしゃる事にびっくりしました😳
※1名は隣接した市の方です
今回は大きくわけて、2つ話題として談笑しました。
①失語症
後遺症の一つに『失語症』があります。
参加者の方で3名の方が発症されていらっしゃいました。
言葉で『失語症』と聞くと話せないだけだと誤解されていらっしゃる方がいるかと思います…が実際は違います。
・自身は話せないし、相手の言葉も理解できない
・自身は話せないが、相手の言葉は理解できる
・文字が読めないけど、書ける
・文字が書けないけど、読める
・文字が書けないし、読めない
・言葉の理解がゆっくり
十人十色とよくいいますが、本当にそうなんです。
皆さんから、ご自身のご苦労をお聞きしました。
特に、発症から1〜2年で受容が困難な方へ、発症から7年経過し話せる様になった方の言葉が励みになったのではないでしょうか。その方の話に何度も何度も頷いていらしゃいました。
②就労と感情失禁
就労は、高次脳機能障害者にとって本当に大きな壁です。
・些細な事で揉めてしまう
・相手の言葉で怒ってしまう
・社会的認知がそもそもない
生活する上で、感情を制御する方法や工夫について質問がありました。
『アンガーマネジメント』
やはり自らの特徴を理解し対応されるのが一番なんですね。
この問題は常に話題になりますので、本当に難しいです。
『障がい者』である事が申し訳ないと常に思わないといけない。やるせない気持ちになります。
私も、一瞬でも気を抜けば、会社を解雇されてしまうのではないか?そんな恐怖に怯えながら働いていた日々を思い出しました。
参加者の方が実際に利用されていらっしゃるB型作業所のパンフレットをいただき、みんなで回覧しました。どんな作業をしているのか、作業所の雰囲気をお聞きし、関心を持たれた参加者さんも…今度見学でもいこうかなと思いました😊
ここで時間となり今回は終了。
最後に皆さんから、今回参加いただいた感想をお聞きしました。
・雰囲気が明るくて驚いた
・純粋に『楽しかった』
・家族以外の人と交流できたのが嬉しかった😊
・支援者として『失語症』の方から話を聞けて勉強になった
などなどの声をいただき、とても嬉しく思いました。
「笑おう会」の名の通り、みんなで楽しい時間を過ごせてよかった😊
作業所、職場、リハビリ施設等がないと、家族以外と接触する機会は極端に減ってしまうことが少なくありません。
春日部市では、毎月一度、若年性認知症の会に高次脳機能障害の方も参加できる「ハルカ
フェ」が開催されています。
ハルカフェ紹介ページ(春日部市役所ホームページにリンクします)
こちらではおしゃべりの他、ゲームやマッサージもあり、この会とはまた違った雰囲気ですが、和やかな時間を過ごせると思います。
コミュニティが広がると、楽しみも増えると思いますので、是非一度参加してみてください。
笑おう会にご参加くださった皆様、ありがとうございました。またお会いできることを心よりお待ちしております。
★ 2024/4/19追記 ★
パンフレットをいただいたB型作業所を早速見学してきました。
行った時間が遅かったので、数名で片付けをしている状況でしたが、快く見学させてくださいました。今年4月1日に始まったばかりの作業所とのことで、とてもキレイで驚きました✨ 希望があれば、みんなで見学ツアーできたらいいな~♪