今回は、当事者7名、家族1名、作業療法士3名、言語聴覚士1名 計12名という大人数での開催となりました。
前もってお伝えしていた通り言語聴覚士さんが都合をつけて参加してくださいました。アリガトウ
セラピストさんがたくさん参加してくれた贅沢な会でした!
初参加してくださった当事者さんから、普段『高次脳機能障害当事者』の方と接することがないので、色々な話を聞いてみたいとお声をいただき(この気持ち凄くわかります)当事者の皆様から、実際の困りごとをお聞きしました。
ママさんである当事者さんから、学校とのやり取りについてのお悩みを伺いました。昭和と違って、今はプリント・メール・アプリ…と色々なツールがあり、お知らせも多くてついていけないというお悩みでした。
健常者でも聞いているだけで大変そうなのに、記憶障害や遂行機能障害、失語症等、様々な障害のあるママさんは…本当に難易度が高いと思います。(お子様も障害児であれば尚更です)
他の参加者さん達から、リマインダーやスマートスピーカー、アラームを使う、スマートフォンの通知機能を使うなど、実践している工夫を教えてもらいました。アプリケーション等、手助けしてくれる家族がいると頼もしいですが、もし自分で設定をしないといけない場合は大変ですよね💦.……と頭が痛い悩みです。
また、道や操作方法を尋ねたり、病院で指示が理解できない等、色々なシーンで理解できなくても話が進んでしまうことが少なくないというお悩みに対し、セラピストさんから『諦めることも大切なんですよ』という意外な回答がありました。(この助言は私も思うことがあり、とても心に刺さりました)
必死で理解しようとすると緊張やプレッシャーに繋がり、テンパってしまい余計に理解できなくなるという悪循環に陥ることがあるそうです。そのため、一度諦めてその場を離れ、一呼吸おいてからもう一度挑戦することも有効なのだとか。目から鱗でした。
↑ 会の様子です。こんな感じで和気あいあいと会話を楽しんでいます。
写真を撮る際、映りたくない方はカメラの後ろに下がってもらっていますので安心してくださいね。
別の失語症当事者さんから「自分は左脳にダメージがあるため、右脳が得意な音楽に乗せたら言葉が出るのでは…と試した」という興味深いお話が出ました。
今回は言語聴覚士さんがいたこともあり見解を伺ったところ、言語野は必ずしも左脳にあるわけではないが、歌がリハビリになることもあるようです。皆さんの現状はというと・・・失語症がなくてもカラオケが苦手になったり、歌は歌えなくても楽器は弾けたりするそうです。脳って本当に不思議だなぁと感じました。
そんなこんなで、今回もあっという間の2時間でした。
参加してくださったセラピストさんから、病院ではこのように当事者の生の声を聞く機会が少ないのでとても勉強になった。暖かい雰囲気で、会の名前通り『笑い』があった!という声をいただきました。(多分お世辞www)
当事者や、ご家族が楽しいと思える時間を過ごせる!場所にしたい!
そのような思いで作った会なのでとても嬉しく思います。また来月もみんなで笑いあえる会にしたいと思います。
近隣の市からも、足を運んでご参加いただいた当事者様。
はじめて対面での自助会に参加するのは、とても勇気がいりますよね!
でも、同じ障がいを持つ仲間がいます!そこには『笑顔』も『涙』もあります。
皆で一緒に楽しい時間を過ごしましょう♪
笑おう会にご参加くださった皆様、ありがとうございました。
またお会いできることを心よりお待ちしております。
余談ですが・・・
前回の会で、周囲の音が多いところで『人の声が聞きとれない』ため、仕切りのない病院は大変という声をお聞きしていました。
聴覚情報処理障害と似ていると思い、試しにロジャー(デジタル補聴援助システム)を使ってみてもらったところ『声が聞き取りやすい』『電車の中などでも使えそう!』という感想をいただきました。一定の効果があるのかも!
今度、実生活で使ってもらい感想を聞きたいと思います。