高次脳機能障害になると、リハビリテーションを受ける方が多いと思います。
急性期や回復期を退院後、保険でのリハビリにつながれなかった方や、オーダーメイドのリハビリを受けたい方、期限や回数を気にせず受けたい方は全額自己負担でリハビリテーション(自費リハビリ)を受けることができます。
今回は春日部笑おう会の参加者で自費リハビリに通っている方から、自費リハビリ施設を探すポイントを紹介してもらいます。実際に施設を探す際にどう探してよいか分からず困ったそうです。同じ悩みを持っている方の助けになればという思いから執筆くださいました。参考になれば幸いです。
私は春日部笑おう会に当事者として毎回楽しく参加させていただいています。
現在、理学療法と作業療法2ヶ所の自費リハビリ施設に通っているので、私が自費のリハビリ施設を探した際のポイントについて書きたいと思います。
まず最初に行ったのはネットでの検索です。
「埼玉、自費リハビリ、脳疾患」などで検索すると何ヶ所かヒットしました。
お住まいや職場の近くなど通いやすい場所を入れて検索すると良いと思います。
自費リハビリを考慮する際に重要視したのは次の3点です。
①場所 ②価格 ③支払いの仕方
①場所
リハビリは何度も通う可能性があるので通いやすい場所を選ぶのが良いと思います。
乗り換えの有無や駅から施設までの距離、交通費も考慮すると良いでしょう。
②価格
自費ですので価格は施設によってバラバラです。
保険のリハビリの10割負担を目安にしたところから高額のところまで色々あります。
どこの施設もHPに書かれていますので参考にしてみてください。
③支払いの仕方(カードや現金という意味ではありません)
施設によっては1回60分、週2回、3ヶ月分前納というところもありますが(大手に多い印象です)
都度払いや回数券といった支払い方法を選べるところもあります。
私の場合はこの3点に焦点を当ててまず候補を選びました。
割引価格で体験が出来るところがほとんどですので、気になるところはまず体験に行ってみてください。
そのほか、キャンセルの場合はどうかも重要です。
高次脳機能障害がある方には麻痺をお持ちの方も多いかと思います。
悪天候や体調が思わしくない際に、当日のキャンセルは可能なのか、キャンセル料はどうなのかチェックしておくと良いでしょう。
また、療法士さんが複数いる施設では、体験の際の療法士さんが担当となるのかどうか、合わない場合は担当を変えてもらえるのかも確認しておくことをおすすめします。
何より大切なのは相性だと思います。
本人と家族が信頼してこの人とリハビリをしていきたいと思えるかどうか、是非体験に足を運んでみてください。
デイサービスなどではリハビリがマンツーマンではない場合もあるようで、自費のリハビリと併用されている方もおられると聞きます。予算や症状に応じてどのくらいの頻度で通うかなど含め、気になることは体験時に具体的にご相談されることをおすすめします。