今回は、当事者3名、家族1名、作業療法士1名、見学1名 計6名での開催となりました。失語症について勉強をするためにお世話になっている「失語症友の会」の会長さんが見学に来てくださいました。アリガトウ☺
↑ 会の様子です。こんな感じで和気あいあいと会話を楽しんでいます。
写真を撮る際、映りたくない方はカメラの後ろに下がってもらっていますので安心してくださいね。
私事ですが、ここのところ、遠方で一人暮らしの母が救急搬送されたこともあり、介護について考える日々が続いておりました。今、日本では8050問題やヤングケアラーなどが問題視されています。
妻から「高齢者向けの行政サービスは整っているので、市役所や地域包括に相談をすればケアマネージャーに繋がり、ケアマネージャーに繋がればあとは流れに乗るのではないか」
という意見が出ました。
然るべきところに相談ができるのは知識があるからだと思います。
参加者から「親として、子供に”迷惑をかけたくない”という気持ちがあるのでは?」という声がありました。
確かに、冷静に考えると『私自身もその気持ち』があります。
『誰かに迷惑をかけたくない』
心の底から共感できました。
次に、生成AIで障害で苦手になった部分を補えたら、仕事や生活が楽になるのではないか?という話題に。
・注意障害の方が苦手な誤字脱字チェックを補う
・聴力障害の方が文字起こし機能を使ったり、メールでやり取りをする。
・失語症の方が言葉が出ない時に、出てくる言葉だけで検索すると言いたい言葉がヒットする
今でも既に私たちの生活を豊かにしてくれています。
高次脳機能障害に限らず、脳の苦手な部分を補う技術が発達すれば復職を容易にしたり、生活が楽になったりするかもしれないですね!
その結果、障害をもっている方が、家族とは別行動でできることが増え、自尊心も戻り、笑顔が増える。家族も自分の時間が増える。Win-Win♪
そこで壁になるのが、社会の偏見や無理解なのかもしれません。
実際に視覚障害の方がスマートフォン等を活用すると「見えてるんじゃないのか!」と責められたり※見えなくても読み上げ機能等を駆使して使用できたり、ロービジョンの方もいらっしゃいます
障害があるだけで「前例がないので」と参加を拒否されたり
人は知らないことに対して、不安や恐怖を覚えます。
昔は高齢の方や障害をもつ方との距離感がもう少し近かった気がします。
(同居してたり、学校が一緒だったり)
学校の教育で障害について学ぶ時間を持ち、不要な恐怖心を取り除けばどうなのかな……
最後に失語症友の会会長さんから
「当事者だけで参加できる場所はとても重要。
初めは家族と一緒でも、繰り返し参加することで1人で参加できるようになる。
すると、1人でもできることが自信になり、気持ちが前向きになる。
そういう参加者さんをたくさん見てきた。」というお話を伺いました。
さすが400回以上開催している歴史の重みがある。
春日部笑おう会も、そのような場所になれるよう
参加者さん達との時間を大切にしていきたいと感じました。
また、いつもご参加くださる作業療法士さんから「退院後の患者さんの生の声を聞く機会はあまりないのでためになる。実生活での困りごと等を病院に伝え、医療現場に反映させたい。」とのお言葉をいただきました。
9月・10月も参加いただけるとのことなので、色々な生の声をお届けできたら医療現場に届くかもしれませんね。
笑おう会にご参加くださった皆様、ありがとうございました。
またお会いできることを心よりお待ちしております。