今回は、当事者6.5名、家族1名、支援者2.5名 計10名での開催。
0.5名というのは、高次脳機能障害当事者でありながら、就労移行支援事業に携わっていらっしゃる方のためこのようにカウントいたしました。
その他に、介護福祉士さんと社労士さんがご参加くださいました。
会の前半、妻が不在になるイレギュラーがあり、主催のこういちがパニックになりましたが、皆さんが温かくフォローしてくださり感謝です。
そんなこともあり、こういちの記憶にないので、今回前半部分の報告はできません(笑
高次脳機能障害を知りたいとご参加くださった支援者さんがいらっしゃったので、改めて高次脳機能障害当事者の方から実際に困っていることをお話しいただいたようです。
↑ 会の様子です。こんな感じで和気あいあいと会話を楽しんでいます。
写真を撮る際、映りたくない方はカメラの後ろに下がってもらっていますので安心してくださいね。
失語症がある方は、失語症を勝る困り事はないと口を揃えて仰ってました。
相手の言っていることや書いてあることを理解できないし、自分の気持ちを伝えられない。だから手続きもできないし、支援してほしいことも伝えられないし‥・確かに注意障害とか記憶障害以前の問題なんでしょうね…。
その他には・・・
・小学校低学年の数学ができず、子供の丸付けができない
・換気扇の音やお湯の沸いた音等、色々な音があるとパニックになる
・感情のコントロールができない
・複数のことが同時にできない
・一度に複数の課題を出されるとパニックになる
・何故できないのかと言われても、できない理由が分からない
・周囲の理解がないことが辛い。当事者は常につま先立ちになって背伸びをしているが、周りの期待に届かず、責められてしまう。
などなど、高次脳機能障害ならではのお困り事が出てきました。
本日はお困り事を聞くだけで、役に立った工夫などの情報交換はしませんでした。
障害を持つと、日常の何気ないことが難しくなります。
例えば、視覚障害を持っている方で、家族や友人の同行が難しい場合、同行援護(視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護その他の厚生労働省令で定める便宜を供与すること)を使わないと、外出が難しいです。
春日部市役所に確認すると、同行援護をやっている事業所は11カ所あると回答されますが、実際に問い合わせすると2カ所のみ。さらに、新規受付をしている事業所は0カ所です。
障害を持つお子様が通う特別学級も定員オーバーで、職員室通学。
放課後等デイサービスも空きがなく使用できない。
障害に限らず、保育園も介護老人保健施設も「存在はするけど、運が良くないと使えない」というものが少なくない気がします。
現実をしっかりと行政に伝え、改善に繋げられたらと思います。
また、「障害者が障害者を差別する」という声がありました。
身体障害者が知的障害者を「こんなこともわからないのか」とバカにする。
知的障害者が身体障害者に向かって「俺は走れるし、手も動く」とバカにする。
行政も支援も縦割りで交流がない。
お互い知らないから差別が生まれる。
ふ・・・深い・・・!
春日部市身体障害者福祉会は、知的障害の方々と交流を持つ機会を持ち始めたそうです。
素晴らしい取り組みだと思いました。
知らないことで差別が生まれるのは悲しいので、これからも「春日部笑おう会」を色々な交流を生むきっかけの場所にしていきたいと思います。